年金の種類とお奨めの保険をご紹介

子育てが終わりますと、少し寂しくもあり、嬉しくもあり、何とも幸せな時間が訪れます。しかし、それも束の間。老後の資金・年金等、様々なお金の問題が押し寄せてきてしまいます。子供が独立したタイミングでしっかりと保険を見直しましょう。
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子供が独立したことによる見直し

個人年金の説明を受ける夫婦

子供が独立した時、親の役目を果たしたという達成感とともに少し寂しさも残るものですよね。子供が独立すると学費や生活費がかからなくなり、支出も大きく減るため生活も少し楽になります。
子供が独立した時は保険についてどのように考えたら良いのでしょうか。

原則、大きな保障は不要に

子供の養育時には“配偶者が亡くなるまでの生活費”“子供が独立するまでの生活費”“学費”など、様々なお金が必要になります。
親に万が一あった場合に子供の生活を守らねばなりませんので、当然大きな保障(現金)が必要です。

しかし、子供が独立するとこれらの費用が掛からなくなりますので、自身と配偶者の生活費や万が一の入院時に必要な保障のみへと見直すのが一般的でしょう。

老後のための資産形成も視野に

前述した通り、子供が独立したら毎月の生活費に少し余裕が出ます。 最近では、一般的な家庭は年金収入だけでは老後2,000万円の不足が出るという金融庁の報告書が大変話題となりました。

当該報告書の通り年金収入だけでは生活ができず、時代に貯めたお金を少しずつ取り崩しながら生活をしていくことになることが予想されます。

そのため、子供が独立したからといって決して油断はせず、余裕が出た分は老後の生活費のために資産形成をしておくと良いでしょう。 老後のお金を貯めるためにお奨めの保険が「個人年金保険」です。

個人年金保険とは?

散歩する夫婦

個人年金とはどのような保険なのでしょうか、個人年金保険について詳しくみてみましょう。

定額年金と変額年金

個人年金保険は将来の受取額が確定している定額年金と変額年金に分類することができます。 定額年金保険は将来受け取ることができる金額が確定しているので安心というメリットがある反面で、現在の低金利では円建て定額保険では実際にはほとんど増えないという点も否めません。

変額保険は株や為替の変動により運用成果次第で受け取ることができる金額が変動する保険で、固定よりも多くの金額が貰える可能性がありますが、反対に少ない可能性も十分に考えられます。
変額年金保険は手数料が高いものもあるので、変額保険の契約を検討する際は運用期間中の手数料も確認しておきましょう。

確定年金・有期年金・終身年金

個人年金は年金を受け取ることができる期間によっても商品を分類することができます。
まずは確定年金からご説明します。
確定年金」とは、10年や15年など決められた期間の年金を受け取ることができる個人年金保険で、あらかじめ決められた期間は被保険者の生死に関わらず受け取ることができます。
そのため、例えご自身が亡くなっていたとしても遺される配偶者に年金を遺したい場合に適する保険です。

次に「有期年金」ですが、こちらは10年や15年と決められた期間に被保険者が生存していれば年金を受け取ることができる個人年金保険で、確定年金と有期年金の最大の違いは被保険者が亡くなった時に年金支払いが終了するか否かです。
有期年金は確定年金と異なり被保険者が亡くなった場合には配偶者など遺された家族が年金を受け取ることができませんが、代わりに保険料が安くなっています。

最後に「終身年金」ですが、こちらは被保険者が生存している限り年金が支払われ続ける保険であり、保険料は割高になる反面で長生きすればするほど有利という特徴があります。
人生100年時代と言われて長生きすることがリスクとなっている近年、注目度が高まっている保険と言えるでしょう。

【特徴まとめ】

種類 特徴 保険料
確定年金 被保険者の生死に関わらず年金を受け取ることができる 普通
有期年金 被保険者が生存している場合、期間中年金を受け取ることができる 安い
終身年金 被保険者が生存している限り、一生涯年金が支払われ続ける 高い

定期的な見直しで保険料をお得に

保険見直し

保険は、一度契約してしまうと見直すのは非常に面倒なものです。 しかし、ライフステージが変化した際には適切な見直しを行うことで月々の固定費を減らすことができます。

子供の独立はライフステージの大きな変化と言え、保障額を減らすことで毎月の負担も減りますので、場合によっては定期保険などの生命保険の解約も検討すべきです。 定期的に保険を見直すことで、保険をもっとお得かつ有効的に利用しましょう。