保険会社の安全性と余剰資金比率

経営不振や業績悪化などで保険会社が倒産した、なんて事態を回避するべくまずは企業の安全性をチェックしましょう。安全と判断する基準や保険会社格付けランキングの信ぴょう性について紹介しています。
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保険会社の安全性を評価

保険契約書に印鑑を押す契約者

「保険会社が破綻するリスクが無いか…」20年、30年に渡り付き合うこととなる生命保険では非常に気になるところではないでしょうか。
保険会社の安全性は何を見てどのように確認すれば良いのでしょうか。
このページでは保険会社の格付けについてお話します。

生命保険会社に必要な資格

生命保険会社を経営するには金融庁の内閣総理大臣の許可を受ける必要があります。
これは保険業法第3条により規定されており、許可を受けることが出来なければ保険の引き受けをすることができません。
生命保険会社の経営は公共性が高く、しっかりとした会社を選定する必要があります。
保険の運営は多くの人が多額のお金を預けることになるので、財務・コンプライアンス等、あらゆる面で信頼のおける会社しか運営を許されていません。

免許を受けている保険会社は次の通り金融庁のホームページで公開されています。

生命保険会社の格付けとは

保険会社の格付けランキングイメージ

生命保険会社の財務状況などを鑑みて第三者機関が評価をしているのが格付けです。
複数の格付け会社が定期的に格付けを公表していますので、参考にしてみると良いでしょう。

格付け会社によって少し評価方法が異なりますが、複数の格付け会社が低い評価をしている保険会社は要注意です。
格付けはAAAが最高格付けはそこからAA、A、BBB、BB、Bと続きます。
A以上であれば財務状況についてほとんど問題が無いと言えるでしょう。

保険会社の格付けはあくまで目安です。AAAであっても絶対に保険金を支払うことができるとは限りません。
しかし、第3者である複数の格付け機関が高い格付けをしているのであれば基本的には契約しても問題が無い保険会社と言えるでしょう。

ソルベンシー・マージン比率

ソルベンシー・マージン比率とは保険業法で定められている“支払い余力”の事です。
一般的にソルベンシー・マージン比率が200%を超えていると安全であると言われています。

しかし、過去に200%を超えていても破綻した保険会社が複数ありますので、ソルベンシー・マージン比率が絶対的な指標であるということはできません。
保険会社の安全性を測るうえでは格付けとソルベンシー・マージン比率をあわせて確認するようにしましょう。

聞いた事のある保険会社なら安心?

保険会社の選定に悩む女性

会社名を聞いたことがある生命保険会社は安心感がありますよね?
誰もが聞いたことのある生命保険会社なら絶対に安全なのでしょうか。
残念ながら答えは「NO」です。
大手の保険会社でも経営状況が悪化することもあります。

逆に言うと「聞いたことがない保険会社だから安全ではない」ということもありません。
特に外資系の保険会社は日本での知名度が低いだけで、世界的には遥かに大規模で経営していて格付けも高くソルベンシー・マージン比率が高いケースもあります。
このような場合は聞いたことが無い保険会社でも安全性は高いと言えるでしょう。

保険会社の安全性を判断するうえではイメージに頼るのではなく格付けやソルベンシー・マージン比率などの客観的な数値に基づく根拠を基に判断をした方が良いでしょう。

生命保険を選ぶ際は商品から?保険会社から?

生命保険を選ぶ際は商品から選べば良いのでしょうか。それとも保険会社を先に決めてから商品を選定していけば良いのでしょうか。
まずは商品から選定することをお奨めします。
保険会社を先に決めてしまうとどうしても契約できる商品が限られてしまいます。
ある程度商品を絞ってから、気に入った商品のソルベンシー・マージン比率や格付けを確認すると良いでしょう。