独身者が加入すべき保険とは?
独身者が 生命保険に加入する 必要性
遺される家族のために生命保険に加入をしておくという方は多いと思います。
では独身の方は保険を契約する必要は無いのでしょうか。
独身の方の保険契約についての考え方やどのような保険を契約しておくべきなのかをご紹介します。
独身者に死亡保険は必要?
独身者は死亡保険を契約する必要はあるのでしょうか。
結論から申し上げると、独身者の場合は死亡保険で大きな金額を受け取るような契約をする必要はありません。
結婚をしている場合や、子供がいる方は遺されるパートナーの生活費や子供の教育費を捻出するために、数千万円の保障が必要となる場合も多くあります。
特に世帯の中で収入を得ている人が一人だけの場合には遺される家族に対する必要保障額が大きくなります。
しかし、独身者の場合はそのような必要はありません。
最低限の葬儀費用として数百万円の死亡保障をつけておけば十分でしょう。
独身者の中にも結婚した後の事を考えて契約を検討する方も多いと思います。
しかし、子供の数や何歳で結婚するかもわからない中で、保険契約をしても正しい保障額や保障内容を決めることはできません。
結婚、一人目の出産、二人目の出産とイベントを迎える時期に契約した方が結果的には保険料を安く抑えて必要な保障をつけることにつながります。
独身者はどんな保険が必要?
では、独身者にはどのような保険が必要になってくるのでしょうか。独身者が備えるべきリスクに備える保険をご紹介します。
医療保険
医療保険はご自身が病気や怪我で多額の費用がかかった場合のために契約しておいた方が良いでしょう。
日本の公的医療保険制度は非常に発展していますので、自己負担額はある程度抑えられていますが、入院した場合にはベッド代や病院での食事代が高くつく場合もあります。
医療保険を契約することで高額な医療費がかかった場合の負担をまかなうことができるため、医療保険は独身者も契約しておいた方が良いと言えます。
所得補償保険
所得補償保険とは病気や怪我で就業不能の状態に陥ってしまった場合に月一回程度給料のような形で給付金を受け取ることができる保険です。
独身者にとって最大のリスクは仕事が出来なくなり、収入が無くなってしまうことです。
家族がいればお互いに補完しあうことが可能ですが、独身の場合には出来ませんので、自分自身の収入がなくなると世帯の収入が0になってしまいます。
所得補償保険は独身者の収入確保の面からも有用な保険ですので、検討してみると良いでしょう。
貯蓄型の終身保険という選択も
ここまで説明した通り、独身者は死亡保障が手厚い保険よりも医療保険や収入保障保険を優先して契約することを推奨します。
ただし、余裕があれば是非ご検討いただきたいのが貯蓄型の終身保険です。
独身の方は家族の援助が受けられないため、老後の生活に不安が残ります。
独身者は子供がいる世帯に比べると教育費や住宅にかかる負担が少ないため、現役のうちにお金を貯めておくことも可能でしょう。
積立型の保険を契約しておけば口座から毎月引き落とされることになりますので、貯蓄が苦手な方も確実にお金を貯めることができます。
貯蓄型の終身保険は大きく分けて株や債券、外貨で運用をしながら積み立てるタイプと運用をせずに円建てで積み立てていくタイプがあります。
外貨や株、債券で運用できるタイプの保険は運用次第で大幅に増えることも期待できますが、場合によっては元本割れの可能性もあります。
一方、円建てで積み立てていくタイプは将来の受取額が決まっているので安心ですが、現在日本は超低金利ですので、ほとんど増えることは期待できません。
円建てで積み立てていくタイプも一定期間を過ぎないと大きく元本割れする商品もありますので、投資目的といよりはあくまで貯蓄目的での加入が望ましいでしょう。